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01.15
大分県由布市湯布院町川上、由布院 玉の湯。
昭和28年(1953年)、禅寺の保養所としてスタートした旅館。
雑木林の中に部屋が点在。
木々を通じて感じる四季が心地よい温泉宿。
客室17。温泉かけ流しの内風呂あり。
地産地消を主とした野菜、山菜、豊後牛などの食材で食事が用意される。

フロントへの入口 

フロント入口

昨年晩秋。
紅葉を求めて由布院へ行こうと思い立ち、1泊の時間がとれたのでこちらを宿に。
ご存知人気宿ですが、平日でしたのでとれました。

由布院に観光客の少なかった時代からこの地で創意工夫をされていた玉の湯は、この温泉地を語るに外せません。
隣町の別府との差別化を図り、旅館がそれぞれ競うのではなく湯布院というひとつのブランドを作っていこうと、時間を掛けての変革。焦らず時間をかけないと出来ないことは孫の代までかけて、100年のまちづくり。
玉の湯の創業者は中核を担い、尽力された歴史があります。
個人的には、今の宿の雰囲気を作るために樹木に不適な敷地の土を入れ替え、雑木林のある環境を作り上げられた話が好きです。部屋数を増やすことでなく、環境を作るのに費用を投じられた経緯など聞きますと、現在の人気に繋がっているのが分かってきます。

案内板

敷地内の紅葉

駐車場に車を置いたら、木に囲まれた小路を通り、日本家屋のフロントに。
別棟へ案内されて一杯の緑茶。お茶菓子は柚子饅頭。

受付後、談話室でお茶の持て成し

談話室からの中庭

談話室の暖炉

施設の案内図では、談話室となっている場所。
暖炉があり、古書があり、宿泊客が自由に利用できるこの談話室は、癒しの空間。
夕食の時間や食事の内容を選択。
宿泊するお部屋へ案内いただきます。

部屋までのアプローチ

部屋入口

入口から一番遠い離れ「柑子(こうじ)」。
10畳二間。和室、洋室の構成です。
和室は居間。床の間となっており、履きだし窓から雑木林が見えます。
外風呂は6:00~24:30。(11:00~15:00は清掃のためのクローズタイム)
内湯も温泉です。桧の浴槽に、熱い湯を少しづつかけ流しにして、24時間利用出来る贅沢タイム。
九州では多い貸切湯はありませんが、内湯が充実していれは十分ですね。

部屋内

床の間に季節の素朴な生花

部屋  

内風呂は、桧風呂でした

内湯の温泉ご紹介。
・源泉名 玉の湯1号
・泉質 単純温泉
・泉温 源泉55.1℃ 使用位置 51.8~52.0℃
・浴用適応症 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進

先ずは温泉。
家族は外風呂へ。私は内湯を独り占め。
無色透明の滑らかな温泉。
ず~っと浸かっていられます。
嗚呼、怠惰で幸福な時・・・

◆宿泊料金(1泊夕食・朝食税サ込・1名料金)
平日 35000円~57000円
休日前 38000円~60000円
チェックイン14:00~チェックアウト12:00
予約は6ヶ月前から(年末年始は1年前から)

お湯を頂戴し、敷地内の雑木や紅葉へ目を向け、部屋の縁から用意されていた草履を履き外へ。
ポトリポトリと落ちてくるのはクヌギの実、団栗。

部屋の縁から見る景色

夕食時間になり、フロントと同じ棟の食事処へ。
掘りごたつタイプの座敷となっており、席間は広めでゆっくり。
テーブルを担当としてくれるスタッフさんが甲斐甲斐しくお世話してくれます。

食事処にて夕食

<夕食献立>
・季節の小ばち 自然薯が抜群の美味しさ。

自然薯、ポン酢で

こちらは、おからです。

おから、酸味のある味付け

・旬の山菜等の盛り合せ

旬の山菜等の盛り合せ

・お刺身 大分の海川の幸、カンパチとマスの昆布締め。醤油と柚子胡椒で。

刺身

・お吸物-お好みのものを すっぽんのお吸物にしました。身が多くて美味しいです。

選べるお吸い物

すっぽんにしました

・田舎風煮物

田舎風煮物

・メインディッシュ お好きなもので 家族で2種選択しました。和牛の炭火焼とクレソンと合鴨の鍋。

選べるメインディッシュ、和牛の炭火焼き

選べるメインディッシュ、クレソンと合鴨の鍋

合鴨の鍋完成

黒胡椒をふって・・・最高!

・お好みで 山女魚の塩焼、揚げ豆腐

お好みで、山女の塩焼

お好みで、揚げ豆腐

・御飯、香の物  お部屋に、おにぎりで届けて貰いました。
・自家製デザート ブラマンジェにしました。場所を変えて。
・季節の果物   柿にしました。場所を変えて。

・ワンドリンクサービス
ゆふいん地ビール・グラスワイン(白・赤)、本日の日本酒、自家製フルーツ酒・ウーロン茶・りんごジュース、由布院手作りジンジャーエール、アルコールフリービール、ペリエ から一杯。
地ビールいただきました。

ワンドリンクサービス。ゆふいん地ビールにしました

・西の関 槽口しぼり特別熟成 500ml 3000円
別注でいただきました。
蔵元 萱島酒造(大分 国東市)、原料米:八反錦 精米歩合 60%。
寒さの残る早春に仕込まれた生原酒を無ろ過ですぐに瓶詰めし、徹底温度管理。
約6ヶ月の熟成を経て届けられたひやおろし。
限定35本だそうです。
米の香りと熟成による滑らかな飲み口。良い酒です。和食に合います。

清酒 西の関 500ml 3000円

全体に鮮度が良く、地産地消を実践されているのが分かります。
量は十分過ぎるので「お好みで」と書かれているメニューは食べられる方はどうぞ的に。勿論いただきました♪
和牛の炭火焼はテーブルで焼くことも出来ますが、調理して出していただけるそうで焼いて貰いました。
写真では分かりづらいですが大きな土鍋風の器です。器は大分の小鹿田焼(おんたやき)。
他にも器には、佐賀の有田焼、長崎の波佐見焼などが使われていました。お肉が冷めないよう器は熱々。

家族で別々のものをオーダーしてましたが、メインは宿の配慮で時間差で供されました。さすがですね。
もう一つのメイン、鍋のお出汁が最高。鴨鍋には黒胡椒を少し振ると合いますよね。美味しい!
給仕のスタッフさん、客の胃袋と出し具合をかなり配慮されながら声をかけてくれます。
御飯は後ほどお部屋におにぎりにして届けることも出来ますので。とのこと。
おにぎりに惹かれて、そうして貰いました。
デザートは、場所を変えてニコルズ・バーでいただけるとのこと。
この後、行こうと思っていたので二つ返事で場所移動。

ニコルズ・バーに移動して、デザートを

ブラマンジェ

柿

バーでデザートとお酒を楽しみ、その後、談話室にて酔い覚ましのコーヒーを。
サービスで用意されているコーヒー。
オリジナルのもののようで、お部屋にもサービスで置いてあります。
談話室。

夜の談話室

静かに燃える暖炉、使用後の割り箸を焚きつけにしていた

暖炉もありゆったり寛げます。温泉に浸かるに等しい感覚。
持ち出しは出来ませんが、この場で古書が読めます。

ここで、古書が読める

この時、新潮のバックナンバーにハマってしまって・・・
明治37年(1904年)5月創刊の新潮の、大正時代のものから本棚に並んでます。
志賀直哉著や夏目漱石著の傑作選集やドフトヱーフスキイ全集の広告が裏表紙だったりして軽く興奮。

こんな贅沢な時間がある

大正時代、定價金八拾錢の新潮。
結核克服の特集があったり、「何といふ格構でせう!」のような旧仮名遣い。
ちょっとした時間旅行に浸っておりました。

部屋に戻ると、籠の中におにぎり。
明日の天気予報つき。
嬉しいですね~

部屋に戻ると・・・

籠の中は、おにぎり

部屋で一杯のお茶と

夕食後、うろうろし過ぎて表面が乾燥しちゃってましたが、愛を感じますね。
お腹いっぱい。
お部屋はベットなので、お布団敷きには来られません。
くつろぎの時間を大事にスタッフさんがお部屋に入ることは極力控えてるとか。
ベッドだとそれが出来ますよね。用事があればフロントへ連絡をとのこと。
おやすみなさい。


朝は、時間を予約して食事処へ。
夕食の際に、朝食のことを聞かれてまして、朝は席へ着くだけ。

朝食の席

夜とは違い、低めのテーブル席に。
窓から雑木林が見え、清々しい気分。
和食、洋食が選べて、私は洋食にしていました。
パンの焼き具合を聞かれます。珍しいですよね。
皆さんは、どうオーダーされているのでしょう(笑
キツネ色にこんがりと頼みました。

<朝食献立>
・フレッシュジュース

フレッシュジュース

・フロマージュブラン-くみ出しチーズ-

くみ出しチーズ 

・特製野菜スープ

さつま芋のポタージュ

・玉子料理

玉子料理

・新鮮な野菜サラダ又は季節の果物

季節の果物

・お好みで 由布院のフレッシュチーズ、久住高原の生ハム

生ハム・クレソン・チーズ

・パン-トーストなど

焼き加減を聞かれたトースト

・お飲物

コーヒー

コーヒーはポットで

水を含むと膨れるおしぼりからスタート。

目の前で水を含ませ膨らみ完成する、おしぼり

目で楽しめますが、利用としては使いやすいものではないです。
後にまた、布のおしぼりが出ます。
フレッシュジュースは、リンゴ、人参、レモンなどが入っています。飲みやすくて美味しいものです。
卓上には、蜂蜜やジャムや椎茸のペースト、オリーブオイルに荒塩が用意されてます。
バターは手作りだそうです。
和食を頼んだ家族は、朝から炊きたて土鍋御飯を食べていました。それも美味しそう!
サラダと果物の選択で、果物にしてましたら、おミカン二つ。微笑ましい(笑
食べれるなら、目の前でお餅を焼いてくれるサービスもあるそうですが、昨日からの過食でそこは遠慮しました。

チェックアウト時間いっぱいまで滞在し、チェックアウト後はティールームを利用。
ネット予約をしたのですが、ネット予約者にはジャムのプレゼントがありました。

もっと洗練され高いサービスの宿はあります。
でも、過ごす時間が長くなるほどに、じんわりと沁みてくるここにしかない魅力。
作られた環境ながら自然に調和されていて、宿だけでなく全体のバランスが良いのです。
これが由布院の引力ですね。
まちづくりを始めて半世紀を越えて未だ尚、魅力的に成長し続けている由布院。

多くの方が魅了される玉の湯には、素朴で良質な「時間」が待っています。

そこにあるのは、時間でした・・・

旅館前から見る由布岳
由布院 玉の湯

夜総合点★★★★ 4.8

昼総合点★★★★ 4.8



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コメント
こんにちは♪
コメントありがとうございます。

> こちらのニコルで別府の友永パンの餡パンがあると聞いてます。
そうなんですよ~
朝食の食パン☆
どちらのか聞けばよかったです。
ティールーム ニコルのメニューにはバッチリのってました。

別府の友永パン。
毎日さんレビューされてましたね!!
さすがですi-175

ジャムは、こちらの湯布院市のものだと思います。
いつもスペシャルなジャムを使ってらっしゃるので・・・
お口に合ったかしらi-201
akii | 2014.01.18 20:12 | 編集
こんにちは♪

由布院御三家の玉の湯・・・
泊りとは羨ましいです☆彡

こちらのニコルで別府の友永パンの餡パンがあると聞いてます。
朝食も同じくでしょうかね~♪
以前はまったく興味を持たなかったことでしたが、食べログのおかげでいろいろ気付けるようになりました(良かった~♪)
いただいたジャム・・・塗りやすくシンプルに美味しかったです(ありがとうございました~礼♪)
楽しい毎日 | 2014.01.18 15:30 | 編集
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