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02.27
滋賀県大津市葛川坊村町、山の辺料理 比良山荘(ひらさんそう)。
京と若狭を結ぶ鯖街道沿いの自然豊かな、滋賀県の坊村の山荘。
長閑な里山の趣きある日本家屋で、近辺の川や山で採れた地の食材を用いた山の辺料理がいただける。
春は山菜、夏は鮎、秋は松茸やきのこ、冬は熊鍋や猪。
京都の市街地から、車を走らせ小一時間かかるも足を運ぶ価値ある一軒。
宿(防音・施錠・テレビなし)であり、食事処でもある。上質な一席が叶えられる。
40席。個室あり2名~。店内禁煙、喫煙席あり。サービス料15%。カード可。子供不可。駐車場あり。
営業時間月11:30~14:00(L.O)、17:00~19:00(L.O)。定休、火曜(祝日の場合は営業)。

店主ご夫婦で表まで送ってくださって

訪れてみたいお店でした。タイミングと思い切り!今じゃないと食べられない月鍋。
二の足を踏んでいたのがアクセス。
滋賀大津へ行くのに一番良さそうなのが、京都駅からタクシーだと言うのですから。
お店に伺うとMKタクシーが良さそう。
念の為にスタッドレスタイヤのタクシー予約が良いですとのこと。なるほど。
京都駅からタクシーに乗り込み、ほぼ1時間でした。
京都と滋賀の県境を超え、山手に雪景色。
今冬、このくらいの積雪を見たのは初めて。雪景色だけでもテンションアップ。

外観。夏はお庭も愉しるのでしょうか

お店の前に到着。MKタクシーの長距離割引で片道6200円でした。
女将さんが出迎えてくれました。
建物に入ると土間に薪ストーブ。雪の日には炎のある暖が嬉しい。
しかも自宅の薪ストーブと同じ!親近感!

入口土間に我が家の薪ストーブと同じバーモンドキャスティング

靴を脱ぎ、急な階段の二階の間へ通されます。趣ある和室。
これまた私の志向を刺激する日本船灯のストーブ。嗚呼、心地よい暖。

客室

座の席で、どくだみ茶の一服。

どくだみ茶

温かいおしぼりと、飲物のメニューがー冊。
ビールはキリンのラガー、アサヒのスーパードライ、サントリーのモルツ。焼酎、ウイスキー、ソフトドリンク。
日本酒は地酒を含む冷酒と燗酒、ワインはシャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュほか。
ワインには熊や魚のマークが付けられており料理との相性も分かるようになってます。
ビールと日本酒でもいただこう。
料理は予約しておりましたので、準備がされ始めました。
お座敷での月鍋(冬季)です。
料金は15000円と20000円。
価格差は品数はそう違わず、質とのことでした。

これからお料理が始まります

◆冬のお料理、月鍋(冬季) 20000円(税サ15%別)
・先付 
・向付 
・焼肴 
・月鍋

早々に女将さんが座敷に挨拶に来てくださいました。
店は創業50年、三代目に嫁がれた女将。凛として柔和な空気、寛がせていただきますね。
先ずはビールを少々。

◆サントリー(プレミアムモルツ)小瓶 600円(税サ15%別)

プレミアムモルツ(小瓶) 600円

先付の四角い器は宝箱のような珍味。
鮎なれ寿司などいただくと、ここが滋賀であることを実感。

先付

一つ一つ丁寧に愉しめます、岩魚の押し寿司は見た目も綺麗

向付は、鹿、鯉、岩魚の刺身と山菜。どの刺身も美味しいこと!鯉は今までで一番。
庭の池で半年泥を吐かせた鯉だとか。

向付

酢味噌と醤油で

この辺で、次の飲物を。迷って熱燗に。

◆燗酒 不老泉 特別純米 上原酒造 1000円(200ml・税サ15%別)
口当たりがまろやかで、こくのある近江の地酒。

(燗酒)不老泉 特別純米 上原酒造

200ml 1000円

焼肴は、鰻の筒焼きを二杯酢で。
骨は抜いてまた筒状の形に戻し焼いてあります。
この形状だと厚みの分、旨みがジュワッと。美味しい!

鰻の筒焼き

二杯酢で

鍋の準備が始まりました。
七輪に炭。パチパチという音。嗚呼、環境や香りや音もご馳走です。

鍋用の炭、パチパチと音

鍋始まります

限られた時期に僅かしか獲れないという、冬眠前の月の輪熊。
評判を呼び、冬場のお品書きに加わったそうです。
猟師も分野が色々ですが、熊を仕留められる方は本当に限られ、猟犬も熊に強い交配になるのだそうです。
山奥の木の実をたっぷり摂り、脂肪を蓄えた熊肉。腕が良くなければ獲れないとか。

比良山荘の熊肉

店主自ら説明し、装ってくれました。鍋の薬味に、柚子と山椒粉。

鍋の薬味、柚子と山椒粉

そこにほぼ脂の白色が大半な肉の皿。これが月の輪熊の肉です。

出来ました

これくらい脂がのらなければ美味しくないのだとか。
出汁を潜らせる、すき焼き仕立て。
旨味のあるロース部分を、軽くしゃぶしゃぶ。葱や芹と一緒にシンプルに。

熊、いただきます

「美味しい!」

店主の顔を見ます。笑み。
臭みはなく、一番近い肉は鯨の上質な脂かなと思いました。
でも、鯨よりずっと食べやすい。
甘く柔らかい深みのある味。初めて食べる食感と味。灰汁も出ません。

これくらい白いのが良い熊肉

究極のジビエです。
お出汁も美味しくて、どんどんいただいてたのですが、ちゃんと刺し湯ならぬ注し出汁が常に用意されてました。
天然の芹や、茸類も鍋で一緒にたっぷりいただきました。

鍋の注し出汁

店主自ら

次は猪。
「40年に一度のいいものが入ってます。」と店主。
130kgの雌だそうです。
100kg越えは大物、しかも雄ばかりで雌は稀とか。

猪肉

「その猪をもってしても、熊と戦えるかなんですけどね。」と店主。

猪です

なるほど。
肉はやはり脂が旨いのです。
食べ比べると断然、熊の勝利。

熊の手もいただきました。

熊の前足の焼きもの

なかなか入手できない高級珍味、熊の手。
塩焼きのような感じで出されました。珍しいし美味しいし、幸せ。
岩魚の骨煎餅、蕗の薹の天ぷらも。

岩魚の骨煎餅、蕗の薹の天ぷら

熊や猪の脂が出汁に溶け、それらを抱いたスープは最高の状態。

熊の最後は山椒でいただいて…

そこに栃餅。
雑煮のような感じでいただいて。

栃餅

その後は三輪うどん。

熊・猪の旨みを抱えた出汁で饂飩を

三輪うどん

月鍋、大満喫でした。
コラーゲンもたっぷり。嗚呼、お腹の中が幸せ。

鍋つかみは草鞋でした

食事は、切り漬け、ごはん、鯉こく。
お腹一杯なんですが、美味しくて食べてしまいました。

切り漬け

ご飯

鯉こく

デザートに別腹の梅干しのアイスクリームで、さっぱり。
添えられてる葉のついた野苺が嬉しい。野の幸での〆となりました。

梅干しのアイスクリーム

ゆっくり食事で2時間半。

最後のお茶で、今日の余韻を愉しむ

帰りはお店にMKタクシーを手配して貰って、京都駅へと戻ります。
店主ご夫婦と給仕の仲居さんで見送りに。
毎冬、遠路はるばる通って来るお客様がいるのも納得。
自然の物なので、当たり外れはあるのかもしれないですが、この日は最高でした。
食後は心身ともに温まり、癒されました。

庭には池

厳しい環境の鯉の味は清らかで

趣き深い日本家屋。玄関脇の小川には水車。庭園の鯉。長閑な情景。
主人や女将の行き届いた、もてなし。
大切な人と来たいと思う山荘です。
大好きなんですよね、田舎の環境。
次はテレビも鍵もない部屋に泊まって、自然に溶け込む体感をしてみたいと思いました。

戻りの途中、三千院へ立ち寄り。
県をまたいでのお店訪問。
プチ観光でした。

京都駅へと戻る途中

参道

三千院

比良山荘

昼総合点★★★★ 4.8



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