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05.04
東京都台東区根岸3-6-23-18、鍵屋
創業1856年(安政3年)の、女性だけの入店は認めないという老舗の居酒屋。
鶯谷駅北口徒歩5分。3名以上で予約可能。
22席。個室なし。貸切不可。喫煙可。カード不可。駐車場なし。
営業時間17:00~21:00。定休日、日・祝日。

外観

老舗居酒屋の銘店としてよくメディアで紹介されている鍵屋。
訪問したいと思いながら出来ない大きな理由が一つありました。
女性だけでは入店出来ないということになってます。
男性の同伴者が居ないと、どんなに興味があろうが訪問出来ない。
先代の女将のころから続く決まり事だそうです。いつの時代も、女性に厳しいのは女性ですね(^^;
やっと行けることになりました。
JR鴬谷駅を降り言問通り沿いを通り、住宅街の路地に入った場所。
住宅街の中に浮くかのようにポツンとお店あり。

店前の路地

店の灯りが日常と違う世界への誘い。
ドアを引く。
外観も雰囲気ありますが、店内も同じくです。平日夜、満席。
カウンター席と小上がりの板間。
小上がりのテーブル席は4人卓に2人卓をつけた6人席が2つ。カウンターは10席。
席間は狭く寛げる感じではないですが、座布団に座ってしまうと落ち着くものですね。

予約席にグラスとメニュー

予約席にはコップ。そこに立て掛けるようにして小さな木板のメニュー。年季入ってます。
お通しに心太。
その小鉢の上に裸の割り箸。

お通しに心太、箸と一緒に

酒のメニューもシンプル。木板に書かれたものを見せて貰う。
・櫻正宗、大関、菊正宗、一合530円
・ビール大710円、小530円
・冷酒910円
これだけです。

◆ビール(大) 710円

ビール(大) 710円

◆たたみいわし 680円

たたみいわし 680円

取りあえず、ビールとたたみいわし。
たたみいわしは、軽く焼かれて醤油を垂らしたもの。
ビールは瓶のみ。

◆合鴨塩やき 610円

合鴨塩やき 610円

◆とりもつやき 570円

とりもつやき 570円

焼き物を二品。
価格は串1本分。
良い値段しますが、質はそれなりに。肉厚です。
どちらも焼き具合よく美味しかった。

◆菊正宗 一合 530円

菊正宗 一合 530円

お酒は昔から変わらず菊正宗、大関、櫻正宗の3銘柄のみとか。
カウンター内側で、長年使い続けている銅壺での燗。
その雰囲気がとても良い。
酒は、味が丸くなって美味。

銅の燗つけ

◆とりもつなべ 730円

とりもつなべ 730円

他のメニューと比較してぐんとお得感あります。
昭和時代によく見たアルミの軽量一人鍋で。IHは使えないでしょうね、直火で炊かれた鍋。
すき焼きの割下を滑らかにしたような甘辛醤油味。とりもつにとても合う味。刻み葱が別添えで用意されます。

もつなべ用の葱

とりもつパーツは各部位入っており、蒟蒻、厚揚げ、麩が入り、玉葱が甘さを添えます。
料理は昔から伝わっているものばかりで、作り方も引き継いでいるんだそうです。

奥の部屋が調理場になっていました。
決して便利ではない間取り。
長く使われていることが分かります。
女将さんがとても気が付く人です。
同行者が板間で足が痛いのに気づき、空いたカウンターを勧めてくれましたが、そろそろ会計して貰おうと思っていたところ。
窓に斜めに強度を増す支えがしてありました。シンプルな耐震対策ですね。

入口

江戸時代に酒屋として始まった鍵屋。
昭和初期まで店内でお酒を飲ます、今で言う角打ち「もっきり」をされていたそう。
その後は現在のような居酒屋に。
残念ながら、歴史ある根岸の酒屋だった建物は道路の拡幅工事で昭和の中頃に移転。
以前の建物は、江戸東京たてもの園に移築保続されているとか。
今の店は大正元年の建築ですが、それでも十分に情緒を感じられる年代の建物です。
やっと訪問出来た鍵屋は、想像より柔らかな空気で常連さんに愛され、各時代の酒好きが今も集う素敵な店でした。
女将さんの声に送られます。

「ありがとう存じましたー」

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10.30
東京都千代田区丸の内1-9-1 TORAYA TOKYO
東京ステーションホテル2階、虎屋の直営喫茶。
2012年(平成24年)10月3日オープン。
とらや、とらや パリ店、TORAYA CAFÉ、とらや工房、各ブランドの菓子を集めた、虎屋初のコンセプトショップ。
駅舎創建当時の赤煉瓦を内装に取り入れ歴史も感じさせる。
JR東京駅、丸の内南口直結。
新幹線中央乗換口より徒歩約1分。
営業時間:10:00〜21:00(L.O.20:30、平日・土曜)、10:00〜20:00(L.O.19:30、日曜・祝日)。
祝前日は21時まで営業。無休。48席。禁煙。

外観

夏も終わりに近づく8月下旬。
長い休みをいただいた家族は、旅に出たいと言う。
長い休みが仕事上取りづらい私とは時間が重ならず、さてどうしたものか。
取りあえず、行きたい場所や旅の目的を考えてみた。
海外に行けるほどの長い時間は無理。国内の候補を挙げてみる。

①2016年(平成28年)3月26日開業した北海道新幹線。北海道新幹線開業時に営業運転を開始したH5系で青函トンネルを抜ける。
②随分と前から行きたいままになっている、日本の世界遺産、日光東照宮参り。
③今年は必ず行きたいと思ってる出雲神社参り。
④しまなみ海道の島めぐり。

二週に分けて、一週2~3日なら私も何とか。
福岡から組める日程を考えてみた。やや強行ではあるが全て行けなくもない。
行程組み完了。気ままな個人旅行の夏旅計画。
旅と言えるほど長くはないけれど。

①と②の組み合わせで、前半の夏旅へ出発。
空路で函館へ入り、新幹線で下ってこようと思ったが、今は福岡-函館の直行便は無い。
羽田経由の函館になるので、であれば、東京から函館に上ろう。
空路で一旦、東京入り。
羽田から東京駅へ。

東京駅

新幹線の出発時刻までには、時間があり、駅で一服。
TORAYA TOKYOへ。

店舗は2階

モーニングには遅く、ランチタイムには少し早い時間。カフェだけの時間でした。
ちなみにランチはあります。

店内

テーブル席があり、奥に続くカウンター席。BGMはジャズ。
カウンター席から外を眺め、お茶をすることにしました。

カウンター席に

と言っても休日、運転なし。
お酒を昼から楽しめます。

◆TOKYOプレート 972円(税込)
小倉羊羹 夜の梅、あずきとカカオのフォンダン、ポワールキャラメル羊羹。
TORAYA TOKYOならではのプレート。

TOKYOプレート 972円

◆アールグレイ饅頭 411円(税込)
パリの味を東京で。とらやパリ店で開発された饅頭。
ベルガモットの香りが特徴の紅茶、アールグレイを使用した生地。
中身はこし餡。
不思議に合います。

アールグレイ饅頭 411円

◆マム・コルドン・ルージュ・ブリュット 1080円(税込)
フランスのシャンパーニュ。
黄粉のビスケットが添えられる。

マム・コルドンルージュ・ブリュット 1080円

客席は半分以上埋まっていますが、静かで過ごしやすい空間。
窓の外の景色は、東京駅南口、KITTE。
マムは2杯いただきました。

こんな感じでいただいております

和菓子の歴史は虎屋の歴史と言われる、室町時代後期京都創業の虎屋の甘味。
F1ファン・シャンパーニュ愛好家ならご存知、Fomula1公式シャンパンのマム。
国の重要文化財、東京駅の赤レンガ造り丸の内口駅舎。
シチュエーションに浸る、夏旅の始まり。

人の流れの少ない通路を選びながら、新幹線ホームへ向かいます。
東京から北海道の新函館北斗まで。
はやぶさのグランクラスで。http://granclass.jp/走行距離、862.5km、268分。
飛行機のファーストクラスまでのサービスはないにしても、卵の中の雛のような気分で居られるシートは快適そのもの。
軽食を食べ、好きなものを飲み、持ち込んだ本を読み、眠る。
青函トンネルを抜け、光が射すと、そこは北海道。

虎屋の創業時には考えられなかった、いえ、東京駅の駅舎が竣工した時でさえ考えられなかったスピードで、現代の私たちは移動する。
現在、新幹線 最北駅の「駅函館北斗」と新幹線 最南駅の「鹿児島中央」は、乗車時間11時間弱で結ばれます。
今回の夏旅は、日本の経済的・物質的文化と精神的な文化、結果どちらも体験できました。
勿論、食文化も(^^

店舗前



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10.20
東京都千代田区紀尾井町4-1、ホテルニューオータニ
1964年(昭和39年)9月1日開業の大型ホテル。日本の高層ビル時代を拓いた歴史的建築物。
ブランド品などの店舗を館内に擁したプラザ型ホテルというコンセプト。
宿泊施設は、ザ・メインとガーデンタワーの2棟からなる。
デラックス以上がおすすめ。
和モダンなエグゼクティブハウス禅の客室は、専用ラウンジのコンシェルジュも万全。
JR東京駅よりタクシー約15分。駐車場は760台、宿泊客無料。
ザ・メインがミシュラン2016東京、4レッドパビリオン獲得。
レストラン数40。サービス料10%
シングル32400円~

ホテル入口

日系ホテルの御三家、帝国ホテル東京、ホテルオークラ東京、そしてホテルニューオータニ。
前回の東京オリンピックを2年後に控えた1962年(昭和37年)。
オリンピック委員会と政府が外国人来訪を約3万人と予想して受入れ施設の確保を計画し財界に打診。
アジア地域で初めて開催されるオリンピック。
有色人種国家における史上初のオリンピック。
第二次世界大戦で敗戦し急速な復活を遂げた日本が、再び国際社会の中心に復帰するシンボル的な意味を持つオリンピック。
大谷重工業社長の大谷米太郎氏が受諾。
古くから大名屋敷や旧伏見宮邸跡地だった、大谷氏の私有地約2万坪の敷地にて建設着手。
着工時に設計が終わってなく、設計図を書きながら建設していくという突貫工事が行われたとか。
1964年(昭和39年)8月31日に竣工。翌9月1日に、現在のザ・メインを開業。
地上17階、延べ床面積84411m²、客室数1085室のホテルを1年半で建設という凄さ!
最上階の回転ラウンジの回転機構は、戦艦大和主砲塔の回転技術を応用、直径45mで当時東洋一。
ブルースカイラウンジの名で長く親しまれて、皆さまご存知のように東京タワー等と並ぶ名所に。
日本初の超高層建築、東洋一の展望レストランなど、開業当初からトップレベルの設備とサービスを追求してきたホテルニューオータニ。

入口の生花

ホテルに入ると、大きな生花に迎えられ、フロントで夜遅くのチェックイン。
宿泊客の多さの分かるフロント周辺の配置。
正面に寛げるソファーなどを置いてません。
通行と行列の妨げにならない、少し離れた位置にソファー空間が並びます。
聞いたことのある笑い声。振り返るとタレントさんが楽しそうに談笑しながら前を通っていく。
お食事後なのでしょうね。
客室数も多いですが、レストラン数も多い。ホテル側が比較表を出すくらいに。
朝食付きの宿泊プランもレストラン数の多い分、選択肢も他のホテルより多いですね。
(朝食の種類)
http://www.newotani.co.jp/tokyo/stay/guide/breakfast/index.html

客室のキーは、カードではなくディンプルキー。
落ち着きのあるシックな色調の客室は、ホテルの全体イメージと一致します。
二泊しました。

客室1085

一泊目はルームサービスで和食を。

◆和朝食 4200円

和朝食 4200円

・ジュース(オレンジ、グレープフルーツ、トマトからチョイス)
・御飯 又は お粥
・小鉢
・焼魚
・温物
・卵料理
・味噌汁
・香の物
・季節の果物

蓋を取り装い

ジュースはグレープフルーツジュース、お粥を選択しました。
ホテル朝食チケットの中では、高価格の選択が出来るようになっていると思います。
ジュースは生搾り、温物の煮物は温かく、粥も上手に炊いてあり、梅干しも大粒で高級と、行き届いてました。
ルームサービスの和朝食は存念なことも多いのですが、旅館並の美味しい朝ごはん。

宿泊した窓からの景色は、ローズガーデン。
http://www.newotani.co.jp/tokyo/wedding/ceremony/rosegarden/

薔薇のガーデンが見えました

ホテルオークラの日本庭園は、加藤清正公の下屋敷に始まり、井伊家・伏見宮家を経て400年余りの歴史ある名園。
1万坪の日本庭園は、東京名園の1つにも数えられるほど。

前回の東京オリンピックの構想からスタートした日本のホテル。
その軌跡は、2020年の東京オリンピックに向けても参考となる面が多いように思います。

エレベーターホール

フロント周辺の寛ぎ空間

風除室



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10.10
東京都台東区上野6-9-16、上野 藪そば
創業1892年(明治25年)、上野中心地の老舗そば屋。
かんだやぶそばからの暖簾分けが始まりの由緒ある老舗。
上野駅徒歩4分。85席。禁煙。カード可。駐車場なし。
営業時間11:30~21:00(L.O.20:30)。定休、水曜(祝日の場合翌日休み)。

外観

夜に上野で人と会う約束をしていました。
仕事関係ですがラフな内容なので、時間調整に何処かのお店に入って一杯飲んでおこうかなと上野を散策。
上野駅の上野中央口と公園口を結ぶコンクリート造りのパンダ橋を渡ってみたり、久しぶりにアメ横も歩いてみました。
2016年7月17日に、国立西洋美術館が世界文化遺産に登録されたその直後のこと。
祝いの提灯や幟や、もう出来上がった関連商品が街に溢れていました。

世界文化遺産登録おめでとうございます

商品化早い!

海外勢の屋台風な店がズラリと並ぶところには、アジア屋台特有の匂いが漂う。
アメ横って、こんなに異国カラー強かったですかね?
上野のHGT(ハムカツゴールデントライアングル)にさしかかると、肉の大山・立飲みカドクラ・立飲みたきおかが手招きしてきます。

藪看板と通りの良い景色

この三店舗は徒歩5秒内に位置しており、まとめて行けたらどんなに充実感を味わえるかしら。
まだ人と会う予定が残っているので、それは踏み留まります。
そしてそこからまた徒歩5秒。
上野の中心で124年つづく老舗、上野 藪そばへ。

店前の通り

灯篭看板や暖簾が老舗の品格を漂わせています。
上野は老舗店が多いですね。
こちらの店も100年以上営業を続けている老舗。
地方とは違い、街全体が100年以上賑わっていることが分かります。
店内の1階、カウンター席に通されました。BGMはクラシック。

1階店内

接客は結構素朴。
冷たい蕎麦茶に迎えられます。おしぼりがあると嬉しいなぁ。
外が暑かったのでビールと、おつまみを。そして、せいろう。

冷たい蕎麦茶

◆白穂乃香(しろほのか) 714円(税別)

白穂乃香 714円

サッポロビールのプレミアムホワイト。
お店でしか飲めない味わいをもつ、これまでになかったビールをという構想の下、開発されたとか。
最大の特徴は、無濾過の樽生ビールであるということ。
ビール酵母が活きていて香りがリッチ。上品な旨み。
飲めるお店は、ほぼ首都圏。
九州では見ないのも、それでなんですね。

◆あいやき 1143円(税別)

あいやき 1143円

蕎麦屋のおつまみ。
鴨と葱の焼物です。鴨は肉厚。
ビールに蕎麦味噌が添えられていたので、それもいいつまみでした。
でも、ネギカモもビールに合う!

◆せいろう 714円(税別)

せいろう 714円

カウンター席の前はガラス張りで、蕎麦打ちが見られるようになっています。
夜なので打っては無かったですが。
現代の東京の老舗で、手打ちを守っている店は多くないと聞きます。

カウンター前

藪蕎麦の中でも際立つ歴史の暖簾。
江戸流の蕎麦打ちの技術を伝える名店に入るとか。
北海道旭川市江丹別のそば粉使用。
乱れなく細く均整な蕎麦の断面は正方形。

上野 藪そば

天然醸造醤油使用の蕎麦ツユは、藪ならではの濃いめ。
手繰った蕎麦を、ほんの少しだけ浸していただきます。
蕎麦湯は、木製の湯桶ではなく金属製の小さなやかんタイプ。蕎麦湯はサラサラです。

蕎麦湯

2階に化粧室があるので上がってみました。
思いのほか広い。
落ち着いた雰囲気です。

2階店内

休みの日に、ゆっくりとお酒をいただいて、つまみを食べ、〆蕎麦をする。
このスタイルには憧れもあり、藪系列でしてみたいことの一つです。
後から、みぞれ酒も名物だったと知り、尚更気持ちが募ります。
こちらのお店には〆用にでしょうか、少なめの量の、さくらせいろうがあります。有難いですね。
有難いと言えば、休憩を挟まない通し営業と、日・祝営業もですね。

1892年(明治25年)、芥川龍之介氏や、成田きんさん・蟹江ぎんさんと同じ年に誕生した、上野 籔そば。
日本初の日刊紙である東京日日新聞(毎日新聞)が発行され、アサヒビール発売され、野球の代打が初めて行われ、歯磨きチューブが発明された年。
時の流れと一緒にいただいた、お江戸の蕎麦でありました。

アメ横



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10.01
東京都港区虎ノ門2-10-4、ラ・ベル・エポック/バロン オークラ
ホテルオークラ東京12階のフランス料理/ワインダイニング。
1973年の別館がオープンした時から営業しているフランス料理のラ・ベル・エポック。
2004年にオープンし500種1万本のワインを所蔵、ワインに合わせた料理を提供するワインダイニング・シガーバー バロン オークラ。
その2店が2015年9月より融合。フランス料理とワインの贅沢なマリアージュを楽しめる空間へ。
営業時間、朝食7:00~10:00、ランチ11:30~14:30、ディナー17:30~21:30。無休。
ワインダイニング17:30~23:00(バロン オークラ 個室利用のみ)。
48席(禁煙席)。個室3。ドレスコードあり、男性はジャケットの着用。子供の同伴は10歳以上。
サービス料10%。

店舗入口

客室の案内で知った、クレープシュゼットランチがいただけるとのことで訪問。

客室の案内

目の前作られるフランベデザートが楽しみ!
予約訪問。別館12階へ向かう。

店への通路

正面左へ

平日12:00前の店内は、まだ静か。

店内

通された席は、たまたま以前バロン オークラでワインをいただいた席でした。
統合されての営業ですが、店舗はバロン オークラ単独の時の雰囲気そのまま。
窓からの視界には大使館も入り、程よい緑とビルが広がる。

窓からの景色

ショープレート上にメニュー。

メニュー

本日の料理の説明を受け、好き嫌いやアレルギーがないかも確認あり。
飲み物はいかがなさいますかと聞かれて、この後仕事も入ってなく車にも乗らないのでグラスのスパークリングワインを。

◆クレープシュゼットランチ 8000円(サ10%別) (提供時間11:30~14:30)

・食前の一品
オマールエビを使ったムース。 

クレープシュゼットランチ 8000円(サ10別)、食前の一品

・本日の前菜
 鱸のマリネ 小さなサラダ添え ハーブのドレッシングで。

前菜

・季節野菜のクリームポタージュ
 枝豆の冷製ポタージュ。

枝豆の冷製ポタージュ

・本日の魚料理 シェフのスタイル
 平目のグラタン仕立て。

平目のグラタン仕立て

・アヴァンデセール
 ピーチメルバ。

アヴァンデセール

・伝統の技 “クレープシュゼット”

クレープシュゼット

・コーヒーと小菓子

コーヒー

  Chef de cuisine : Katsuya Yamamoto

テーブルクロスは厚手の布の二枚重ね。
ナプキンも同じ布で、安心感のある大きなサイズ。自然な所作で膝にかけてくれました。
カトラリーはクリストフルのシルバー。
食前の一品の後にパン。カンパーニュとブリオッシュ。バターとともに。
パンは常温での提供、カンパーニュの味が大変良かった。

パン

前菜の鱸の皿は中央にハーブのドレッシング。鱸は少量づつ花のような盛り付けで中心にキャビア。

鱸のマリネ

枝豆の冷製スープの中にはコンソメゼリーと、形そのままな枝豆も数粒。食感が楽しいです。

横からはコンソメゼリーが見えます

パンのバターに全く手を付けていないのに気付くと「何もつけずに召し上がられてますか?オリーブオイルの方が良いですか?」と。
カロリーの過剰摂取を気にして手を付けていなかったバターですが、オリーブオイルの配慮は嬉しい。

配慮のオリーブオイル

魚料理は、平目を使ったグラタン。
「お皿が熱いのでお気を付けください」とオーブンから出されたお皿は、提供する側も大変なくらい熱々。
旬の平目は肉厚。ホワイトソースとの相性も抜群。

肉厚な平目!

白ワインを使ったホワイトソースは、コクがありながらも重たくなく、オーソドックス感もあり。
何とバターライスが少量入っており、ドリアでもありました。
マッシュルーム・玉葱などと同じように刻みトマトが入っており、それだけで夏向きの味わいに。満足の一皿。
「シェフも今の時期の平目は、とても美味しいのでと申しておりました」とメートル・ド・テル。

アヴァンデセールはピーチメルバ。
ボリューム的にはデセール!
デセールは楽しみにしていた、クレープシュゼット。
目の前に専用ワゴンで準備がされます。
グランマニエ、コワントロー、ブランデーといった洋酒が並びます。
伝統の技、クレープシュゼット。
デザートとしてだけではなく一つのショーとしても楽しめますが、提供されているお店は限られます。
しかも、ランチタイムは特に。
銅のフライパンに、レモンやオレンジのピールで香りづけされ砂糖を練りこんだ特製シュゼットバターを溶かして、フレッシュオレンジジュースをイン。
予め焼いてあるクレープをスタンバイ。
オークラの伝統的なクレープシュゼットが出来るまで、この続きは↓動画でどうぞ。撮らせていただきました。
https://www.youtube.com/watch?v=2mz9LMpmBqc&feature=youtu.be

グランマルニエに加えてコアントローそれにキルシュを加えるのがオークラ流。
フライパンをつつみこむ炎。
ナイフとフォークを使ってくるくるとオレンジの皮を剥く。
らせん状に剥いたオレンジの皮をブランデーが伝い、そこに幻想的な青い炎が立ちのぼると、立ちこめる甘い香り。
昼間なので動画の炎も分かり辛いと思いますが、フランベデザートは見ていて楽しいですね。
一人利用では勿体ないと思う瞬間。

皿に盛られて目の前に。過程を見ていなければ地味なデセールです。
アイスが溶けてクリーミーなオレンジのフルーツスープと化す一皿。
定番メニューとして人気が定着した理由には、オークラならではのサービスが出来ることも大きいです。
美味しいコーヒーをいただいて大満足。
ピーチメルバとクレープシュゼット、二つのデザートを堪能して、その後の小菓子のことは忘れてしまいチェックを依頼。
大急ぎで小菓子を包んで渡してくれました。

渡された小菓子

距離感の良いコミュニケーションとマナー。さすがオークラと思うサービス。
素晴らしいです。

<いただいたワインは、グラスワインリストから>
ソムリエが良いタイミングでワインを選ばせてくれます。

◆ルイ ロデレール ブリュット プルミエ 2400円(サ10%別)
パーティーなどのおもてなしに最適なシャンパン。
濃厚で力強いスタンダード・キュヴェ。

ルイ ロデレール ブリュット プルミエ 2400円(サ10別)

◆プイィ フュメ ドゥ ラドゥセット 2700円(サ10%別)
他のロワールワインとは一線を画す唯一無二のプイィ・フュメ。
フュメとは煙でいぶしたという意味で、独特のアロマ。
魚介のお料理に世話にピッタリです。

白を一杯…

フイィ フュメ ドゥ ラドゥセット 2700円(サ10別)

◆グランマルニエ 1080円(サ10%別)
クレープシュゼットが作られるところを見つめていると調理に使うオレンジリキュールをソムリエから勧められて。
木樽の中で色合いや風味が付いた黄金色。
食後酒としても丁度良いですね。

クレープシュゼットと合わせてグランマニエ 1080円(サ10別)

1時間40分かけての一人ランチでした。
穏やかな店内で十分なサービスを受け、満足でした。

サービスの質の高さが随所に

シュガーとミルク

店舗のリニューアルがあると新規オープンの店と同じくレビューがリセットされる、現在の食べログ。
こちらの二つの店舗の融合前は過去多くのレビューがありますが、どちらも以前の情報と化してしまって勿体ないですね。
ホテルの建替え時は閉館されるホテルが多いですが、ホテルオークラ東京は別館だけでその間も営業しています。
稀なケースだそうです。
普通は片館だけが残ったとしても機能が不足してしまうのですが、ホテルオークラ東京に関しては本館と別館のどちらかだけでも営業できるように、両館それぞれにフロントやレストランから、美容室や写真室、アーケードに至るまで全ての施設を備えられているからとか。
本館を建替えている間は本館のレストランの数店が、別館へと移動して営業。
新本館が2019年にオープンされる際に館内でレストランの位置が変わると思われます。

ラ・ベル・エポックはフランス語で、古きよき時代を意味します。
日本における近代的なフランス料理の始まりと言うと、1890年開業の帝国ホテル。
そして帝国ホテルと同じように、日本のフランス料理に大きく寄与したのは、1962年にオープンしたホテルオークラ。
帝国ホテルの村上信夫氏はフランス料理を日本全国へと広げ、ホテルオークラ東京の小野正吉氏はフランス料理を徹底的に追求したと言われます。
深い哲学を持ち自分にも極めて厳しく、フランス料理の鬼と呼ばれた男・小野正吉氏。
ゆえに腕が良くプライドの高い料理人をまとめ上げ、オークラフレンチの底力を築かれたのでしょう。

伝統を非常に重んじているオークラフレンチ。
現在のラ・ベル・エポック シェフ山本克哉さん曰く、1970年代にはもうほとんどオークラフレンチの形は出来上がっていたのだとか。
フランス料理で重要となるコンソメは、伝統の味を絶対に変えてはならない。
時間を短縮できる圧力鍋ではなく、昔ながらの平釜で作り、一杯一杯レードルですくって集める。等々。
ブイヨンやフォン・ド・ヴォーの作り方は現在も同じだそう。
ホテルオークラが「食のオークラ」と言われているほど、食を高く評価されていることについては、創設者の大倉喜七郎氏のは芸術や料理を重んじる意志の継承からとも。

ホテルロビー (2)

2019年春に高さ200メートルの高層ビルへと新しく生まれ変わるホテルオークラ東京。
奇跡の復活を遂げたホテル経営者、大倉財閥2代目総帥・大倉喜七郎氏が見守っておられることでしょう。



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